酸素ルームで歯周病菌撃退

当院では、院内に「軽度高気圧濃縮酸素ルーム」を完備しております。歯を失う最大の原因である歯周病菌は「酸素」が最も苦手。レーザー治療ですら残ってしまうような細胞の奥深くに潜む歯周病菌に対してでも、高気圧酸素治療により歯周病菌の唯一の弱点である酸素を体中の隅々まで送り込むことで、隠れている歯周病菌を攻撃し殺菌することができるのです。歯周病というと、生活習慣病の一つとして成人がかかるもの、というイメージがあるかもしれませんが、実は近年、その影響は子供にも及んでいます。

  • 「歯磨きの際、歯茎から血が出る」
  • 「歯ぐきが赤くはれている」

こんな症状が出ましたら、なるべく早めにご相談ください。

軽度高気圧濃縮酸素ルーム

高気圧酸素ルームとは

高気圧酸素ルームとは、通常の気圧より高い圧力環境(1.3 気圧) のもとで酸素を吸入することができる酸素ルームです。通常の大気圧化で高濃度の酸素を吸っても、体内に存在する赤血球の数が決まっているため、血液中に取り込める酸素量にも限界があります。(結合酸素)しかし、高い気圧をかけた状態で高濃度の酸素を吸った場合、より分子の小さい「溶存酸素」を直接血液に取り込むことができるようになるため、赤血球の数に関係なく血液中の酸素量を増やすことができるのです。

これにより、体内の酸素濃度をあげることができますので、歯周病菌の撃退や歯科治療後の回復促進をはじめ、全身の筋肉のバランスを整えるレオロジー効果や集中力のアップ、疲労回復、ストレスケア、美容やダイエット効果など、さまざまな効果を得ることができます。

歯科治療における「酸素」の効果

今や、30代以上の80%以上がかかっていると言われる歯周病。歯周病は成人が歯を失う最大の原因となっているばかりではなく、脳梗塞や心筋梗塞、呼吸器系疾患、糖尿病、肺炎、早産など、さまざまな全身疾患を引き起こしやすくなるとして、近年では医科分野からも大変注目されています。

歯周病菌は細胞内に侵入して生き続けることができるため繁殖力も非常に強く、メンテナンスを怠るとすぐに再発してしまう完治の難しい病気と言われています。

根本的に歯周病を治すには歯周病の原因菌を徹底除去する必要があるのですが、歯周病菌は非常に広い範囲に、かつ細胞の奥深くまで侵入しているため、従来までの歯石とりやブラッシングを中心とした治療では、その除去レベルにどうしても限界がありました。

そこで今注目され始めているのが、高気圧酸素療法を用いた歯周病治療。歯周病菌は酸素を嫌う細菌(嫌気性細菌)であるため、その唯一の弱点である酸素を毛細血管を通して送り込むことで、ブラッシングや外科的治療では除去しきれないような細胞内に潜んでいる歯周病菌まで殺菌します。

さらに高気圧酸素療法は新陳代謝を高める作用もありますので、医療現場においてはインプラント手術や外科手術を行った後の回復促進などにも活用されています。

子どもの歯肉炎

「歯周病って大人がかかる病気でしょ?子供にはあまり関係ないんじゃないの?」そんな風に思っていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。歯周病には、歯ぐきが炎症をおこす「歯肉炎」と、それが進んで土台である歯周組織が破壊されてしまう「歯周炎」の2段階ありますが、実は現在、10代の60%の人が、歯周病の始まりの「歯肉炎」にかかっていると言われております。

子供のうちは歯肉炎から歯周病へと悪化することはごく稀ですが、子どもの頃の習慣は大人になってからも続くもの。歯肉炎になってしまった子どもの場合、そのままのケアを続けていると将来歯周病になってしまうリスクは非常に高いと言えるでしょう。まずはしっかりと歯肉炎を治し、子どものうちに正しいデンタルケアの習慣を身につけることが大切です。

子供に多く見られる歯肉炎の種類

萌出性歯肉炎
萌出性歯肉炎は、六歳臼歯や十二歳臼歯など、永久歯の奥歯が生えてくるときに良くみられる歯肉炎です。永久歯は生え始めてから生え終わるまでに期間がかかりますので、その間、どうしても部分的に歯ぐきに被われている状態が続くことになります。また、奥歯の咬み合わせの面には深い溝もありますので、その噛み合わせ面の溝や歯ぐきに被われている部位に汚れがたまり、炎症を起こしてしまうのです。

この炎症は一時的なもので、歯が生えるに従っておさまる場合がほとんどですが、歯肉の腫れや痛みが生じますので、炎症が強い場合には抗生剤や鎮痛剤の投与とともに治療が必要になります。第一大臼歯(6歳臼歯)が生えてくる6~7歳ごろ、第二大臼歯(12歳臼歯)が生えてくる12歳頃によくみられる症状ですので、この時期には是非、保護者の方がしっかりと仕上げ磨きをしてあげてください。

不潔性歯肉炎

歯磨きがしっかりとできておらず、磨けていない部分に歯垢(プラーク)が溜まってしまったことが原因で起こる歯肉炎です。歯肉が赤くブヨブヨした感じになり、歯磨きや食事などの軽い刺激で歯肉から出血してしまいます。

このタイプの歯肉炎は、歯ブラシで汚れをしっかりと取り除くことで治りますが、歯ブラシを当てると痛いなどの理由からしっかりとメンテナンスができず、治りが遅れたり再発する場合があります。

また口呼吸をしているお子さまの場合、口内が渇き唾液量が少なくなってしまっている状態のため細菌が繁殖しやすく、症状を悪化させてしまう原因にもなりますので、歯肉炎の治療と同時に口呼吸の改善のためのトレーニングを行うことも必要になります。

思春期性歯肉炎

主に小学校高学年~中学生(10~15歳ごろ)に見られる歯肉炎です。日頃のブラッシング不足に加え、思春期のホルモンバランスの変化が炎症を助長させることで起こります。

また、この年代は食生活の乱れが起きやすく虫歯の罹患率も高いのが特徴ですので、特に予防ケアに気を付けるようにしましょう。

侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)

侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)とは、早ければ小学生から30代までの若い人に発症する歯周炎で、第一大臼歯と前歯の歯周組織を急速に破壊してしまう病気です。

侵襲性歯周炎の特徴は、なんといっても歯周病の進行速度がとてもが早いということにあります。 通常、歯周病は長い年月をかけて徐々に進行していきますが、侵襲性歯周炎は年齢に関わらず短期間で急速に進行してしまいますので早期対策、早期治療が必須になります。

症状としては、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けてしまうため、歯の移動や動揺が認められます。もしもこのような症状が出たら、すぐに歯科医師に相談するようにしましょう。

酸素ルームは、お子さまの歯肉炎治療にも有効です。

酸素ルームには、新陳代謝を高めることで炎症を抑え、細胞の再生時間を短縮させる効果もあります。

治療前、もしくは治療後に60分間、酸素ルームに入っていただくだけ。酸素カプセルとは違い、中はとても広々としておりますので、お母様と一緒に本を読んだり、中に設置されているテレビを見ながらゆっくり過ごすことができます。

処置内容によっては酸素ルームの中で治療を行うこともできますので、時間があまりない方でもご興味があればお気軽にご質問・ご相談ください。

その他、酸素ルームの利用による期待できる効果

身体の歪みを治す、レオロジー効果

レオロジー効果とは、整体の分野においてよく使われている言葉で、身体全体に均一に圧力をかけることで骨格や筋肉のバランスを本来の形に戻す効果のことを言います。
普段から姿勢が悪いと感じている方や、出産後の骨盤の歪みが気になっている人にも、レオロジー効果による改善が期待できます。

脳の働きを高め、集中力アップ

脳は大量の酸素を必要とするため、不足すると集中力が切れ、眠気や無気力感に襲われてしまいてしまいます。
酸素ルームを利用して脳に酸素を十分取り入れてあげることで脳が覚醒・活性化し、勉強や仕事などの効率を上げることができます。

肉体疲労の回復・健康増進

酸素は、疲れや痛み、だるさの原因となる疲労物質である乳酸を分解し体外へ除去してくれる働きがあります。
また、血液が良くなりますので手足の末端までポカポカと温かくなり、冷え性の解消にも効果が見込めます。

アンチエイジング、美肌効果

肌のハリを保つコラーゲンはさまざまなアミノ酸で出来ているため、生成や新陳代謝を繰り返すときに大量の酸素を必要とします。
酸素ルームの利用により酸素をしっかりと皮膚の毛細血管まで行き届かせることで肌細胞の新陳代謝を活性化し、コラーゲンの生成も促進させることができます。
また血行も促進されるので、顔色が良くなる、肌にハリや潤いが戻るなどが期待できます。

ダイエット効果

酸素によって細胞が活性化すると新陳代謝が高まりますので、脂肪も燃焼しやすくなりダイエット効果が期待できます。 また、酸素の供給により血流が良くなることで基礎代謝を上げることができます。
酸素ルームの継続的な利用で常に代謝の良い状態を保ち、痩せにくい体から痩せやすい体への体質改善を図ることも可能です。