親御さんへのケア

  • 「子どもがイヤイヤ期に突入して歯ブラシを嫌がってしまう…」
  • 「乳歯の虫歯は全て親の責任と言われ、辛い…」
  • 「仕上げ磨きって、どのようにやったらよいのか解らない」

親にとって、初めての子育ては解らないことだらけ。思い通りにいかなくて自己嫌悪になってしまうこともたくさんありますよね。当院は、院長をはじめ母としての子育て経験豊富なスタッフが多数在籍。親御さんのお気持ちを考慮しながら、専門知識を持って具体的かつ効率的なアドバイスを行うよう努めております。

残念ながら虫歯になってしまうお子様はまだまだ多いのが現状ですが、わが子が虫歯になっても良いと考えている親御さんはほとんどいません。私たちも精いっぱいサポートします。お一人で悩まずに、一緒に、大切なお子さまの歯を守っていきましょう。

子育て経験豊富なスタッフたち

当院のスタッフは、多くが子育て経験者。シングルマザーとして3人のお子さまを持ったスタッフや、障害を抱えた子供を持つスタッフもいます。

「自分も働きながらなので、子どものケアをしたくてもなかなか時間が取れずに出来ない。」などといった悩みやジレンマにも、自身の経験を踏まえ、一緒に悩み、考えながら解決に向けてサポートしております。

こんなこと相談して大丈夫かしら?なんて考えずに、お困りのことがあれば何でもご相談下さい。誠心誠意、ご対応させていただきます。

「仕上げ磨き」のスキルアップで、虫歯0を目指しましょう

平成27年に厚生労働省が行ったアンケートによると、ご家庭で仕上げ磨きを行っている割合は97%を超えているそうです。

しかしながら、実際には「仕上げ磨きって、そもそもどうやったらいいんですか?」というご質問をいただくことも多く、とりあえずやってはいるものの、キチンとできているか自信がないという親御さんも多いようです。

お子さまの虫歯をいかに防げるかは、「仕上げ磨き」のスキルにかかっていると言っても過言ではありません。ちょっとしたコツとテクニックを覚えれば、もっと楽に、効率的に仕上げ磨きができるようになりますので是非実践してみてください。

歯科衛生士が教える、仕上げ磨きのコツ

歯ブラシの選び方

仕上げ磨きにはお子さまの歯ブラシをそのまま使うのではなく、「仕上げ磨き用」の歯ブラシを用意しましょう。柄が長く、ヘッドの部分の大きさができるだけ小さい物がおススメです。

お子さまはお口も歯もとても小さいので、通常の歯ブラシではお口の中でスムーズに動かせなかったり、キチンと磨けなかったりするからです。また、無理せずに奥までしっかり磨けるように柄の部分が長く、大人が握りやすいものを選ぶとよいでしょう。

【ポイント!】歯ブラシの交換期間はなるべく短めに

お子さまの場合、どうしても歯ブラシを噛んでしまう傾向にあるため、短期間の間に毛先が割れてしまうことが多くあります。

毛先の開いた歯ブラシでは歯垢(プラーク)が上手に落とせないうえに、歯肉に毛先が当たってお子様が痛がってしまうこともありますので、歯ブラシの毛先が開いてきたら早めに交換するようにしましょう。

仕上げ磨きの方法

仕上げ磨きを行う際は、年齢にかかわらず「寝かせ磨き」がおススメです。

親御さんのまたの部分にお子さまの頭を置きあおむけに寝かせ、あごを手で押さえながら覗き込むように歯磨きをします。

よく動いてしまうお子様には、手鏡を持たせてあげて何をしているのかを見せてあげることで、興味を持って自然に口を開けてくれやすくなりますのでぜひ試してみてください。

仕上げ磨きのコツ

ポイント1 軽い力で動かします。

歯ブラシは、ごくごく軽い力で動かします。かける圧力の目安は100~150g程度。歯ブラシを爪に押し当ててみた時に、爪が白くなるぐらいの力が目安です。

ポイント2 歯ブラシは歯の面に垂直に。小刻みに動かします。

歯ブラシの毛先は、歯と歯ぐき(歯肉)の境目、歯と歯の間に、きちんと当たるようにセッティングしましょう。そのまま5~10mmの幅を目安に小刻みに動かし、1~2本ずつ丁寧に磨いていきます。

ポイント3 お子さまが「痛い」と感じることはしない

奥歯を磨くときは、利き手ではない方の手の指で頬を斜め上に引っ張るとよく見えて磨きやすいですが、横に引っ張ってしまうとお子様が痛がってしまうので気を付けてください。また、上唇の裏側には「上唇小帯」という筋がありますが、ここに歯ブラシが当たるととても痛いです。上の歯を磨き時は、この上唇小帯の部分をに歯ブラシが当たらないよう、人差し指でガードながら磨いてあげるようにしましょう。

ポイント4 虫歯になりやすい箇所は特に念入りに

ブラッシングがしにくく虫歯になりやすい部位としては、上の前歯の裏側、奥歯の溝、6歳臼歯の溝の部分が挙げられます。

特に6歳臼歯は非常にむし歯になりやすく、あるデータでは、生えてから一年のうちに約50%の6歳臼歯がむし歯になっているともいわれています。6歳臼歯は噛み合わせの大黒柱と言われるぐらい重要な役割を持った歯でもありますので、虫歯にならないようしっかりと磨いてあげてください。

ポイント5 3~4日に1回はデンタルフロス(糸ようじ)でお掃除を

どんなに上手に磨いても歯と歯の間の歯垢(プラーク)はどうしても残ってしまうもの。
特にお子さまの場合は粘着性のあるため物を好む傾向がありますので、歯と歯の間に汚れがたまりやすく、そこから虫歯になってしまうことが少なくありません。

そこで、歯ブラシだけではなく、デンタルフロス(糸ようじ)などの道具も使って歯の間の汚れを取ってあげることで、より虫歯のリスクをグンと下げることができます。フロスを使う頻度の目安としては、3~4日に一度ぐらい。毎日でなくても良いので定期的にケアをしてあげるようにしましょう。

小学校低学年ぐらいまでは、仕上げ磨きをしてあげましょう。

「もう小学生になったから、仕上げ磨きも卒業で良いですよね」お母さま方から、このようなご質問を受けることが多くあります。実際にお母さま方のお話をお聞きすると、小学校に上がるタイミングで仕上げ磨きをやめたという方がとても多くいらっしゃいます。小学生になる6~7歳の時期は、ちょうどお子さまの自律的な自我意識が芽生え始めるとき。仕上げ磨きを嫌がるようになったり、親離れしたいと思うようになる時期でもあります。

親としても、お子さまを独り立ちさせようと色々なことにチャレンジさせ、手を放していく時期でもあるかと思いますが、実は「歯」にとっては、小学校低学年の6歳から9歳ぐらいまでの時期は永久歯への生え変わりの大切な時期。一番注意が必要な時期でもあるのです。生え変わったばかりの歯はとても弱くて虫歯になりやすいため、この時期は必ず大人の手でしっかりとメンテナンスをしてあげるようにしましょう。

仕上げ磨きを嫌がるお子さまには…

「仕上げ磨きをやろうとしても、子どもが嫌がって満足に出来ない。」こんな悩みをお持ちのお母さんもとても多いようです。

そこでここでは、お子さまに歯磨きを好きにさせるためのちょっとしたテクニックをご紹介させていただきます。どれも簡単にできる事ばかりですので、ぜひ試してみてください。

  • 親も笑顔で楽しく磨いているところを見せて、歯磨きが楽しいイメージになるようにしましょう。
  • お子さまの機嫌のいい時を狙って仕上げ磨きを実践しましょう。
  • お子さまと磨きっこをしてみましょう。お子さんに親の歯を磨かせるなど、遊びを取り入れながら楽しく行いましょう。
  • 口が開けられた。うがいができた。泣かなかったなど、小さなことでも積極的に褒めましょう。
  • 自分専用の歯ブラシを、お子さま自身に選ばせてあげましょう。